特別支援学校の教員の大変なことはたくさんあります。
障害児を相手にすることで、コミュニケーションを取りづらかったり、暴れる生徒の対処なども必要ですし、教員の数が多いからこそ人間関係のストレスもあります。
まず大変なのが生徒とコミュニケーションをとること。
もちろん中にはコミュニケーションが取りやすい生徒もいるのですが、なかなかコミュニケーションが取れない生徒が多いのも事実です。
知的障害の重い生徒はどうしてもこちらが言うことを理解するのが困難ですし、逆に相手の言いたいこともうまく伝わらなくてイライラさせてしまうこともあります。
また、広汎性発達障害の生徒も、コミュニケーションを取るのは困難な生徒だといえるでしょう。
自閉症の生徒やアスペルガー症候群の生徒は、接し方によっては混乱してしまうため、一つ一つゆっくりと伝える必要があります。
また、多動の生徒は授業中でもじっとしていられず、立ち歩いてしまいます。教室内でウロウロしているうちはよいのですが、授業中に外に出てしまうと追いかけなければならないので本当に大変です。
⇒もしかしてアスペルガー障害? アスペルガー障害の子どもに対して親ができること、先生ができること(子どもロボット教室プログラミング教室ガイド)。
また、生徒によっては暴力をふるうこともあります。障害が原因なので一概に責めるわけにもいかず、かといって放置することもできないので難しいところです。
小さいうちはよいのですが、体が大きくなる中高生になると、暴力によって教師がけがをすることも珍しくありません。
それでもほかの生徒に危害を加えるわけにはいかないので、暴力をふるう可能性がある生徒には常に注意を払い、兆候があればすぐに対処する必要があるのです。
体力面でも教員は大変です。暴れる生徒を押さえるのにも力入りますし、肢体の不自由な生徒を支えたりケアするにも力がいります。
知的障害がある児童の中には、排せつがうまくいかなくておもらしをしてしまう児童もいて、その処理も教員が行います。
常に生徒たちに気を配っていなければならないので、食事中も気が休まりませんし、トイレに行く暇もないときがあります。
しかし、何よりも大変&辛いのは実は教員同士の人間関係。
複数担任制なので関わる教員が多いですし、そもそも特別支援学校は生徒数に対して教員の数が多いので、人間関係に苦労するケースは多いです。
生徒たちにはストレスを与えられないだけに、教員同士でストレスを発散しているのかもしれません。
職員室の人間関係が原因で退職していく教員もいるほどですから、学校によっては辛いこともたくさんあるのかもしれません。
当サイトで紹介しているのは文科省が認めた正規の大学のみです。資料請求してもしつこい勧誘はありませんので安心してください。